@article{oai:cuc.repo.nii.ac.jp:00004493, author = {吉田, 寛 and ヨシダ, ヒロシ and YOSHIDA, Hiroshi}, issue = {3/4}, journal = {千葉商大論叢}, month = {Mar}, note = {P(論文), 主権者の財である環境は,希少性のない自由財とされてきた。しかし,環境破壊により希少性が観察されつつある。環境は他の財と異なり世代間で継承されていく。現世代は次世代に損うことなく環境という財を継承していかなければならない。会計報告は,自己の行なった行動の正当性を説明する。環境会計において説明しなければならないのは,現世代が次世代に対して環境を損うことなく継承したか否かである。環境会計の提供する情報が有用であるためには,報告主体が環境に与えた影響をわかりやすく伝える測定単位が必要となる。本稿では,生態系ピラミッドの高さを表章する単位としてkikyoを提言した。かつて長さや重さの単位が地域によって異なったのと同様に,この単位が表章する生態系も地域によって異なる。単位の有用性は,測定の結果をしめすという機能にあり,地域間の比較可能性はその次に求められる機能である。地域の生態系を維持し次世代に継承するためにkikyoは,環境の状態を測定するための有用な単位である。環境破壊が問題になっても,環境に与えた影響を測定する単位がなかったためにその程度は測定すらされなかった。環境を破壊する者には,どれだけ次世代への責任を放棄しているかも測定できなかった。環境に与えた影響を測定する単位を規定することで,環境を再生する人々の成果には評価の基準が提供される。また,環境を破壊する者にもその破棄の程度を評価する基準が提供される。将来世代への責任を果たすために,両者は再生された環境を取引する市場で需給を調整するようになる。環境に悪い影響を与えた主体は需要者として,環境再生を行なう者は供給者として環境再生の市場で機能することになる。}, pages = {65--90}, title = {環境再生事業の市場の創成に向けての提言 : あらたな環境測定の単位kikyoを利用して}, volume = {43}, year = {2006} }