@article{oai:cuc.repo.nii.ac.jp:00004272, author = {新川, 正子 and シンカワ, マサコ and SHINKAWA, Masako}, issue = {3}, journal = {千葉商大論叢}, month = {Dec}, note = {P(論文), 外注費は,支出原価であると同時に機会原価であるという性質を持っている。すなわち,外注費比率の大きい建設業においては,基準で規定している「制度としての原価計算」の枠内の原価要素という現実的な費目であると同時に特殊原価という理論的な概念であるという二重の性質をもっている。また,建設業における外注費は,複合経費という機能原価の側面も持っている。そのためすべての原価を網羅していない場合もありうる。それゆえに,企業会計上,真実の原価といえるか否かという基本的な問題が提起される。建設業会計の不透明さは,この外注費の性格に集約されるといっても過言ではない。そこで本稿は,外注費の本質を中心に外注費にかかわる問題を解明しようとするものである。はじめに,外注費の本質を材料費や労務費以外の経費と総称される原価要素に混入されているものと認識した。次に外注費構成比率の大きさが共通しているソフトウェア業と建設業とを比較し,大半が単純経費の人件費で構成される前者と,下請企業の材料費,労務費,経費が混在する複合費である建設業外注費の違いを認識した。さらに,建設業外注費の複合性を,修繕費との違いから浮き彫りにした。そして,外注費は自社貸借対照表と外注先の貸借対照表と2枚の貸借対照表の連結環であり,連結環としての外注費はすべての原価を網羅していない場合もあり,真実の原価をあらわし得るのかという仮定を導出した。最後に,費用の直接的な認識のできる方法としてABC活動原価計算を取り上げ外注費への適用方法を検討した。結論として複合費として捉えている外注費は,単純経費として把握し直すべきであると提案する。その完成工事原価に占める構成比率の巨大さからいっても,アカウンタビリテイの観点からも放置できない問題である。}, pages = {165--192}, title = {建設外注費の本質とその真実性}, volume = {40}, year = {2002} }