@article{oai:cuc.repo.nii.ac.jp:00002149, author = {杉浦, 一雄 and スギウラ, カズオ and SUGIURA, Kazuo}, issue = {2}, journal = {千葉商大紀要}, month = {Sep}, note = {P(論文), 本稿は、『源氏物語』における「絵合」の行事を取り上げ、そこに込められた作者の真意を明らかにすることを目的としている。これまで「絵合」の行事は、光源氏が宮廷内での勢力を拡大するための「政治的」な催しとしてもっぱら解釈されてきた。しかし、本稿ではそうした通説を排した上で、「絵合」の行事が、実質的には「物語合」であるところから、「絵合」は紫式部による一種の「物語論」「物語史論」ではないかと主張する。名立たる物語の傑作が居並ぶ「絵合」の最後に、光源氏によって描かれた「須磨の絵日記」が提出されるのは、『源氏物語』を物語文学史の頂点に位置づけようとする紫式部の意図である。現世的・世俗的な価値ではなく、絶対的価値を追い求めるかぐや姫・在原業平・光源氏といった「異郷をめざす物語」の主人公たちの源泉には、日本神話に登場するスサノヲノミコトが君臨し、『源氏物語』がスサノヲノミコトをモデルとした物語を創作したのは、物語文学の歴史におけるスサノヲノミコトの重要性を顕彰しようとする紫式部の意図であったことを明らかにする。}, pages = {88--71}, title = {源氏物語と物語史}, volume = {44}, year = {2006} }