@article{oai:cuc.repo.nii.ac.jp:00001934, author = {塩谷, 透 and シオタニ, フミオ and SHIOTANI, Fumio}, issue = {3}, journal = {千葉商大紀要}, month = {Dec}, note = {P(論文), リューティはフォルクス・メールヒェンの独自性は個々のモティーフにではなく,それが語られる様式にあるとして,その様式の特性を表す様々な概念を提唱した。それによって彼が目指したのは,他の口承文芸のジャンルとの相違を,語りの様式を通して明確にすることであったが,同時に,一定の様式を持つものとしてメールヒェンを文学の一つのジャンルとして認知させることでもあった。その際,彼はヴォリンガーの抽象芸術についての理論に依拠した。ヴォリンガーは未発達なものと評価されていたエジプトの美術などを抽象衝動という観点から解釈し,稚拙と思われることが一つの様式の必然的な結果であり,ギリシアやルネッサンスの美術とは異なった基準で評価されねばならないと論じた。この美学は,同様の評価の下に置かれていたメールヒェンに対して,小説などに対するのとは異なる評価と理解の基準を構築することに努めていたリューティにとっても有効なものだったのである。}, pages = {103--124}, title = {マックス・リューティのメールヒェンの様式概念(西昭夫先生退職記念号)}, volume = {41}, year = {2003} }